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毒親と絶縁する 古谷経衡 書評

3行書評

両親からの教育虐待によるパニック障害の発病

小学校時からの読書と興味の掘り下げによる、早期の経済的自立と精神的な自立

法的リテラシーの高さとその実行力による、確立された自分自身の開拓

 

 

予約していた本を受け取れたのでこの本を読んだ

本を読もうと思った時に気になるのは「書評」と「タイトル」と「著者」の3点で読むか否かを決める

この本の場合は新書で「書評」が無く、「タイトル」と「著者」で選んだ

 

「著者」のイメージは北海道出身の立命館大学の日本史科出身なので極左カラーが強い人物

 

右でも左でもどっちでもいいが、それで飯を食っている人自体あまり好きではないので今回は「タイトル」だけで読む判断をした

 

私自身、古谷さんとの共通点が多い

出身校は立命館大学で、自分の親の事を毒親だと思っているし、6年ほど連絡の取りあわない絶縁状態だ

また父親にされた恫喝がもとで私自身もパニック障害を患い通院している

 

本の中で出てきた父親象はとても被るところが多い

・外面が良い

・強烈な学歴コンプレックス

ブルーカラーの見下しとその思想の押し付け

・ジョブキャリアは比較的順調

 

この本は如何にして古谷さんがパニック障害を患い、寛解まで至ったかを書いている

パニック障害は環境要因が7割で、発症してもすぐに病院までたどり着かないケースが多い

病院にたどり着いても医師との相性もあり素直に寛解まで行くのは時間はかなり掛かる

またパニック障害は併発病も多く、不眠や鬱、アルコール依存症などの依存症も患いやすい

古谷さんの思想が気になって読むのに躊躇している人もいると思う

彼にとっての歴史や思想は自分の精神衛生を守るための防具であり、自己を表現する為の武器だ

俳優にとっての演技、芸人にとっての芸、料理人にとっての調理などの売れる為の一つの手段に過ぎない

この本にも多々歴史的記述や思想的な記述が出てくるが、興味が無ければ読み飛ばしても構わないと思う

その事によって彼とこの本の魅力が減る事はない

 

親に過度に勉強しろと言われ進路を決められた事を悩んでいる人やパニック障害を患っている方、実家と疎遠中の方などにはこの著者の生き方や考え方はマイナスにならないと思う

 

毒親と絶縁する (集英社新書)

毒親と絶縁する (集英社新書)